kego『水曜にチャリ話』バックナンバー集

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別冊③ The PEAKS蓼科2Days 2日目

The PEAKSラウンド13&14蓼科2Days

【蓼科2日目】WEST

二日目は走行距離185km、獲得標高5,012m、制限時間9時間。

朝早くに目が覚めたので館内をウロウロ、窓から見える朝の蓼科は静かで涼しく、まさに避暑地そのものだった。この日は曇り空で気温が低く、雨の心配もあったため、インナーを着込んでサイジャとビブパンツ。

合宿所の食堂に向かい、再びセブンイレブンおにぎり弁当を頂きます。ついでに買い置きしたパンも食べる。合宿所をチェックアウトしないといけないので、荷物をまとめたら部屋の皆んなに礼を言って、ド変態部屋を後にした。

何回か往復して車に荷物を詰め込み、LOOK号を車から出して軽く整備を済ましたら、いざ受付会場へ。ド変態はゆとりの朝8時スタート。

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今日もヒロシさんがスタート地点で早いとこいらしたので抱負を伺う。私はハムストの筋肉痛が心配だったが、走り出せば思っていたよりも大丈夫だった。

スタートして程良いペースから徐々に強度が高まり、すぐにトレインが出来上がる。ダウンヒルが続いてから緩い登りに入って、Kさんとニッシーさんが主に引っ張り、何とか千切れないようにトレインに乗って走る。10人近くで纏まり、ピークス奈良吉野のド変態トレインを彷彿させるものだった。

一人、黄色のロードバイクの方が飛び出してなかなかのペースで進んで行き、集団がじっくりと追う感じ。これまでのピークスではあまり見られない雰囲気でした。

だんだんと勾配が上がり、車山高原に入ると壮大な景色が広がった。皆んな走りながら背中のポケットからスマホを取り出し、おもむろに景色を撮影する。私はそんな器用なことができないので、ただ眺めながら走るだけ。高い尾根の山々がグルリと広く続き、見ていて全く飽きない景色のなかを走る贅沢な時間でした⛰️

最初のチェックポイントの霧ヶ峰ビーナスライン駐車場に着いたが、まだまだ余力があったため即座にトレインは出発。私も追いかけて一緒にダウンヒルした。長い長いダウンヒルをするうちに折り返し集団とすれ違い、挨拶を交わしつつ、コースミスしそうな箇所も右折してクリアしたら、諏訪湖が見えるところまで降りた。

チェックポイントでようやく補給しつつ、諏訪湖の写真を撮る。この二日間のピークス走行中に写真を撮ったのはこれだけ。

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そしてまずまずの勾配をクライムして、ニッシーさんとKさんに追いつき暫く一緒にクライム。Kさんは京都から参加されたというところまではお話しできたものの、徐々に強度が上がり、前方に先行していた黄色いロードバイクの方が見えたところで更に高強度。お二人は抜いていったが私は千切れてしまった。

後は黄色いロードの方の後を淡々と登り、LOOKの彼に追いつかれて一緒にビーナスライン駐車場に向かう。この補給ではおにぎりだけでなく、おやきが登場。食べ応えがあり、十分なエネルギーになりました。グランフォンドウォーターも補給させて頂き、次は北へ進む。

緩いアップダウンや工事信号が続くとても長い道のりをほとんどソロで走る。曇り空だが雨が降らずに助かり、扉峠を越えて、ずーっとずーっと進むと変態、ド変態の方に何人か追いつき追い越して進む。

この時、なるべくペダリングと姿勢を意識して回すようにした。北大阪ライドの時もそうだが、私は二日かけて尻上がりに調子が上がるみたい。

美ヶ原のチェックポイントに着き、ようやくダウンヒルに差し掛かったところで楊貴妃さんを発見。身体のダメージから無理せず止むを得ず、やはり2日目は色々と厳しい。

ダウンヒルはヘアピンがクネクネと長く続いて、カーブから直線になっても下りはこれでもかと続く。天気も怪しくなってきたが、散々下って武石観光センターのチェックポイントに到着すると再び大杉走輪チームの方々が勢揃い。店長(ボス)さんもお元気そうでなにより。

補給食のバナナ、おにぎり、パン、ゼリーなどなど食べて色々と飲んだら、来た道をクライム開始。今日は腹痛も無いので調子が段々と上がってきた。途中で旧なっぷる君も発見、檄を飛ばして?登っていく。ここでも変態、ド変態の何人かに追いついたりした。

おにぎりを食べながらダウンヒルしたら、再び扉峠からのアップダウンを走る頃には日差しが強くなり、インナーは要らないくらいに暑くなってきた☀️

ようやくビーナスライン駐車場に戻ってきたが、ソロ走行がずっと続いているため十分なペース状態なのか分からず、残り時間が気になりだした。次は南の茅野市に向かい、見通しの良い草原の道をダウンヒルしていく。ちょっと道幅が細くて車も通ったりしたが、参加者がだいぶこのルートに往復で集中しており、手信号を出しながら進んだ。

チェックポイントの後は折り返しクライムだが、ここの上りは強度を高めて頑張って登ってみた。途中、ファットバイク?の方に追いつく。過去のピークスでもそうだが、あの大きなバイクでスイスイと良いペースで登るのはスゴイと思う。草原まで戻るなかで多くの参加者とすれ違ったり追い抜いたりしたが、誰もがあともうひと息といった雰囲気。

ビーナスライン駐車場に再び戻り、軽く補給を済ませたらいよいよ女神湖方面に戻る。ハーレーの集団や観光バスで往生したものの、車山高原の長い下り道はかなりスピードが出るのを抑えつつ、気持ちよく走れた。

ホテルの建物や信号が現れてくると女神湖が近いものの、ド変態はマシマシが残っているため、そのまま北に向かう。

雨境峠を軽く登ったら、長い長いダウンヒルがスタート。道幅が広い車線でカーブもほとんど無くて直線の状態。だからスピードがガンガン加速してくるため、ブレーキで減速するのがやっと。特にトンネルに入った時は急に暗くなり、勾配もきつかった。そして先に折り返しのクライムをしている変態の方々が、一人一人すれ違うたびにガッツポーズやら励ましの挨拶を交わしてくれるのを見ると、いよいよラストが近いと実感した。

だいぶ下ったところで、先行していたニッシーさんら4人くらいの方々ともお互い声をかけ合ってスライド。やっとチェックポイントに着いたらクライムスタート、時間も気になるのでテンポよく登っていく。

途中、ヒロシさんやカツアキさん、LOOKの彼やPBPの彼らとも無事にスライドし、手を振っていく。トンネルあたりは勾配がキツく、軽めに回してクリアすると、ようやく黄色いロードバイクの方に追いついた。なかなかの猛者の方だなと、しばらく話しながら一緒にクライム。

牧場が広がってきたら雨境峠もおしまい、あとは女神湖まで飛ばして走り、8時間22分で無事ゴール。この日は9時間制限だから38分残った。

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次々とゴールしてくる皆んなと話しながら、補給食の残りを頂いて色々と食べたり飲んだり。楊貴妃さんも無事戻られたところで旧なっぷる君には美辞麗句さんに案内してもらい、お話しする機会ができました。

大杉走輪の方々の集合写真にも混じらせてもらい、続きは末広公園。

そして、ド変態部屋の5人が全員完走と分かり何よりでした。またの再会を願ってお別れ。カツアキさんには一度は海外を走ってみることを強くオススメされました🚴‍♂️

最終的にこの日はド変態の出走者数21名、完走者19名とのこと。

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女神湖合宿所の取り計らいでラストのお風呂が提供され、喜んで入浴して疲れを癒す。湯舟にはたくさんの安堵の声が漏れていた。最初は迷宮だったこの建物にも段々と愛着が出てきて、今度また泊まりたいとい思うところ。ただ、ソロでなくやはり大勢の方が合宿所としての醍醐味があるだろうな。いや、新宿区民じゃないと使えないのかな?

二日間を頑張って走ってくれたLOOK号を車に詰め込んだら、帰路に入る。

白樺湖を通って山を下り、茅野市に来たらすぐに、川菜館という中華料理屋で晩御飯を食べた。

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夜になり、眠気覚ましにコーヒー飲んだらひたすら高速道路を運転。尾張一宮で工事渋滞にもしっかり捕まり、また関ヶ原を越えて、名神から高槻へ。どうにか23時半に家に着くと、ニャンコ監督が起きて待っていてくれました🐈‍⬛

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さいごに、今回走った信州の夏合宿コースはかつてサイクリング部の皆と必死になって走った道であり、私にとっては特別過ぎて、その思い出が重たすぎて、なかなか近寄ることが出来なくて、改めて走るには気持ちの整理が必要だった。

こうして25年ぶりに思う存分走りきったことで、呪縛も取れて再びこの山々を好きなだけ走れるようになった。

信州の山々は私のチャリの原点だから🚴‍♂️⛰️

 

おしまい👍