👉その151
ツレと別れて、むつ市から先のランドナーソロライドは限界への挑戦に趣向を変え、気合いと野生化で進むことにした。
国道338号を南に六ヶ所村を走る。周りには何も無いが、陸自の対空射撃場で砲弾の音が鳴り響いた。着いた八戸市は稚内から1,000km地点🚴♂️
👉その152
八戸市から国道45号で三陸海岸を走る。当時はバイパスができる前で、猛烈なアップダウンの坂が続くリアス式海岸だった。
港町をいくつも越えて岩手県に入り、山と海しか見えない夜道は星空が綺麗。ここは宮沢賢治ゆかりの地。野田村の無人駅で駅寝した🚴♂️
👉その153
縦断9日目。岩手県の普代村からは陸中海岸シーサイドラインと呼ばれる県道44号を走る。リアス式のアップダウンが猛烈にエグい。
東の端にある黒崎、北山崎で太平洋を眺める。ここは別名「海のアルプス」、山と海に囲まれた断崖が続く自然豊かなところ🚴♂️
👉その154
陸中海岸から国道45号に戻ると、三陸鉄道リアス線に沿って走る。見たのは震災前の単線と駅。
宮古市を過ぎたところで、吉里吉里駅という名前の小さな無人駅があった。キリキリのネーミングは近くにある鳴き砂が由来というから、丹後の琴引浜を思い出す🚴♂️
👉その155
大槌町から三陸海岸に沿って、浜街道と呼ばれる国道45号を南に走る。雨が降り、長いトンネルも増えてきた。
一番の難所は新三陸トンネル。自動車専用道路だから、横の峠を登って迂回する。最後に大峠をナイトランしたら大船渡市。駅でお決まりのイス寝🚴♂️
👉つづく
《青森県むつ市で同期と別々で走ることとなり、2日後の晩に仙台で一度会おうと決めた。580kmくらいを三日間での強行スケジュールが始まった》